【日本語文法】読点の入れ方
読点は読んでみて息が切れるところに打つなど教わったがそれはあまり良くないやり方。 実際はルールがありそれに沿うことで、わかりやすい文章になる。
ルールを知らないで読点を打っていては読点の意味が薄れてしまう。 よくあるのは、分かち書きで読点を使うことだ。 これは本来控えるべきだといえる。(Bさんが私に、ケーキをくれた )
読点の打ち方には3つのルールがある。 ①長い修飾語が2つ以上あるときに打つ ②逆順のときに打つ ③強調したいとき
また、上記に挙げた3つ以外にもルールは存在する。 当たり前のように利用するルールだ。 ①重文のときに打つ(主語述語の文が2つ以上含む文のことを重文という) ②倒置法のときに打つ(主語+述語+目的語:私は走った、野原を) ③呼びかけ・応答・驚嘆のあと(おい、太郎。)
【日本語文法】修飾語の順番
分かりにくい文章の代表例として、修飾語と被修飾語が離れている場合がある。
①節を先に、句をあとに
②長い修飾語ほど先に、短いほどあとに
③大状況・重要内容ほどさきに
④親和度(なじみ)の強弱による配置転換
①と②が最重要であり、この2つを直すだけで読みやすい文章にグッと近づく。
また、修飾語の関係は以下のように考える。
述語以外はすべて述語の修飾語。
【例】
私は昨日食べた白米を今日も食べる。
私は、食べる
昨日食べた白米を、食べる
今日も、食べる
例からわかる通り、すべて食べるという述語を修飾している。
上記のルールに従い並べ替えると
①昨日食べた白米を
②今日も
③私は
④食べる
「昨日食べた白米を今日も私は食べる」となる。
また最初にあげた例の
「私は昨日食べた白米を今日も食べる」
逆順と言ってルールに反した語順である。
逆順のときは読点を入れることでわかりやすくなる。
「私は、昨日食べた白米を今日も食べる」
【作文初心者】日本語 記号の使い方
この記事について
「」や『』などの日本語の中で利用される記号の使い方についてまとめています。
ただし、読点(、)は難しいので別の記事にて紹介します。
日本語の表現方法は多岐にわたり、人によって記号の使い方が異なることがあります。記事では断定する形で記載をしていますが、実際は違うこともあるかと思います。そんなときは、「こっちの書き方が良いと思う」などコメントいただけますと幸いです。
私のことを少し書いておきます。
年齢23歳・社会人2年目。
仕事中に「日本語ができていない」とご指摘をいただき、勉強をはじめる。
日本語ド素人。(生まれも育ちも日本人なんですけどね......)
鍵カッコ(「」)
セリフ・発言
例:「お腹が減ったな」
引用
例:「言葉の芸術としての文学は、作文技術的センスの世界とは全く次元を異にする」(本多勝一 <新版>日本語の作文技術・10ページ)
作品名・タイトル名
例:「<新版>日本語の作文技術」
強調
文章中に強調したいものがあれば鍵カッコでくくる。
例:「温暖化」が進みつつある。
正直、これは感覚になる。例えば『温暖化』が進みつつあるでもよい。
でも、「なんか2重鍵カッコではないな」ってときは「」を使う。
2重鍵カッコ(『』)
鍵カッコの中に鍵カッコを入れるとき
例:「昨日Aが、『貸した本返せ』って言ってたよ」
作品名・タイトル
例:『羅生門』(らしょうもん)
タイトルは「」、それとも『』?
ここでは、私の良いと思った使い方を記載する。
鍵カッコ:引用・セリフ・タイトルのあとにタイトルが続く場合
2重鍵カッコ:タイトル・鍵カッコの中の鍵カッコ
重複する表現はできるだけなくすと、作文で迷わなくなる。
タイトルのあとにタイトルが続く場合
例えば『グラップラー刃牙』の3巻を取り上げる。
例:『グラップラー刃牙』の3巻「第21話 1か月の成果!!」では……
疑問符(?)
句点の代わり
句点にできるところは疑問符にできる。
例:「いま、なんていった?」
※「いま、なんていった。」が元の文章
感嘆符(!)
ビジネス文章では利用しない記号。句点の代わりに使える。
例:「いま、なんていった!」
中黒(・)
箇条書き
例:『らーめんの味一覧』
・醤油
・塩
・味噌
・豚骨
省略
例:小・中学校
並列や同格の語の間
例:「三種の神器」と言えば、洗濯機・冷蔵庫・テレビ
大物Youtuber・ヒカキン
並列と同格とは?
■並列とは、親子関係で見ると分かりやすい
『三種の神器』が親のとき、「洗濯機」「冷蔵庫」「テレビ」が子どもになる。
中黒を用いて並列関係を表すと「洗濯機・冷蔵庫・テレビ」は『三種の神器』である。
『動物』が親のとき、「ライオン」「犬」「鳥」が子どもになる。
中黒を用いて並列関係を表すと「ライオン・犬・鳥」は『動物』である。
■同格とは、同じものが並んでいるときに使う
大物Youtuberは誰なのか。答えはヒカキンなので「大物Youtuber・ヒカキン」と表現できる。
スラッシュ( / )
あまり使うことない。または(or)や、かつ(and)の意味で使われるらしい。
例:yes/no (はい、またはいいえ)
正直あまり使っている文章を見たことない。もし私が使うなら以下のような使い方。
例:その車は100km/h で走っている。
コロン(:)
文章の中で強調したいトピック
「今からこの話しますよ」というときに使える。
左辺に親子関係の親を書くと意識すると良いかも。
例えばこの記事では何度も出てくる「例:」。
これは、「今から『例』について記載しますよ」ということ。
他にも日程調整のメールなどでも使える。
日時:2021年5月10日
場所:新宿
会話形式の文でも使える
佐藤:「いやー腹減りましたね」
田中:「ラーメン食べますか?」
墨付きカッコ(【】)
キャッチコピー
タイトルなどの頭に付けることで、キャッチコピーのように使える。
メールの件名などでもよく見られる。
例:【作文初心者】日本語の記号の使い方
【日程調整】商品説明会の参加日程の調整
ダッシュ記号・中線(—)
サブタイトル
サブタイトルを記載するときに利用できる
例:日本語の記号の使い方 —第2弾—
話題の転換
小説のセリフで良く見られる表現
例:「あぁ、そういえば—いや、何でもない」
余韻作り
小説のセリフで良く見られる表現
例:「ごめんなさい—。」
鍵カッコでくくらない短いセリフ
小説で良く見られる表現
例:何か来る—そう思ってAは走りだした。
聞き手と話し手の分解
インタビューで見られる表現。
例:—それでは、新アルバムのコンセプトをお聞かせいただけますか。
時間的・空間的な経過
あまり利用されない表現。
例:1分—2分—3分と時間が経過する。
Aが1歩—2歩—3歩、だんだんとこちらへ近づいてくる。
三点リーダ(…)
基本的な利用方法
余韻を残すときに利用される。
三点リーダは1つで利用することはない。2つで使うのか基本。
例:ごめんなさい......
または、大丈夫だけど本当は大丈夫じゃないとき
例:えーと、その日は空いていると思います......
三点リーダの注意点
- 1つではなく2つで使うこと。
- 中黒(・)を3つ並べる、3点リーダ風な利用方法は間違っている
例:「おまえは・・・」
三点リーダを乱用すると鬱陶しい文章に見られるため、乱用禁止。
また、三点リーダは漫画などでよく利用される。したがって、ビジネス文章と違って自由な表現が可能な世界で生きると言える。上記で「この使い方はダメ、禁止」と記載はしたが目的によっては自由に使うこともある。
例:安西先生…!!バスケがしたいです……
ワンピースの名言も例として挙げておく
例:愛してくれて………ありがとう!!!
文章から情緒が感じられる。
波かっこ(~)
日付や値段などの範囲を表現する
例:1~2日前の解約であれば手数料は発生いたしません。
最安値のプランであれば10,000~予約することが可能です。
カッコ()
直前の言葉を補足する
例:私が好きなのはラーメン(特に味噌)です。
補足
例:明日、(私は)早起きする。
※カッコがあってもなくても意味が通じる
明日、私は早起きする。
引用の出典
例:本多勝一 <新版>日本語の作文技術 (朝日新聞出版・2015)
文章全体を補足する
例:私が好きなのはラーメンです。(1番行くのはラーメン二郎新宿店)
読み仮名
例:羅生門(らしょうもん)
注意点
カッコ乱用は厳禁。読みづらくなる。
例:私が好きなのはラーメン(特に醤油味)です。(1番行くのはラーメン二郎新宿店)
カッコは文章の接続関係を無視して好き勝手に挿入できるので、文章が煩雑となる。
改善例1:私が好きなのはラーメンです。特に醤油味が好きです。(1番行くのはラーメン二郎新宿店)
改善例2:私が好きなのはラーメンです。特に醤油味が好きで、最近はラーメン二郎新宿店によく行きます。
髭カッコ・ダブルクォーテーション(")
本当はそうでないとき
まずは例文を見る。
例:Aは言った。「Bは本当に " 頭がいいよな ”」
このときAは、「Bのことを本当は頭が良いと思っていないが、言葉では頭が良い」と言っていることになる。
句点(。)
基本的な利用
句点は難しく考えなくて良い。文章の最後に打つ
例文:亀だ。
走った。
楽しかった。
鍵カッコ+句点
鍵カッコの中に句点を入れる・入れないは業界によって分かれる。
大きく2つにかけられる。
句点をカッコの中に打たないのが出版業界。打つのが国語教科書。
例文:「おはよう」(出版業界)
「おはよう。」(国語教科書)
また、文章の途中にある場合は以下のようになる。
例文:「おはよう」と言った。※1
※1 これは出版業界によくみられる書き方のようです。国語教科書を実際に確認することができなかったので、「国語教科書の場合」は現在調査中です。
カッコ+句点
言葉の直前に置かれるカッコ、すなわち直前の言葉を補足するカッコの場合は、カッコの中には打たず、文末に打つ。文全体を補足するカッコは文末とカッコの中に句点を打つ。
例:太郎は花子(妹)と買い物へ行った。
太郎は花子と買い物へ行った。(花子は太郎の妹。)※1
※1打たないというのもよく見ます。打たないほうが見やすいと思います。
例:太郎は花子と買い物へ行った。(花子は太郎の妹)
タイトル+句点
基本的に打たない。打つと以下のようになる。
例文:「ワンピース。」
「日本語の記号の使い方。」
ありがとうございました、以上です。
他にも<>や[]などありますが、使う必要はないのかなと思っております。 もし、このように使っていますなどありましたら、コメントして頂けますと幸いです。 最後まで読んでくださってありがとうございました。
番外編
■ (読み方不明)
文章中にトピックを示すときに使える。
例:■ラーメンとは?
ラーメンとは、中華麺とスープを主とし、様々な具(チャーシュー、メンマ、味付け玉子、刻み葱、海苔など)を組み合わせた麺料理。(wikipedia 参照)